新刊! 画文集『桃天使さん』 2006年未知谷刊(発売中)2100円
気ままに描き続けてきたガラス絵による「桃の子供シリーズ」のなかから30数点をえらび、ファンタスティックな物語をつけた画文集です。いちばん古い絵は1992年の作、最も新しいものが2005年作、物語「桃天使さん」は1997年に書いたものです。僕はこういう風な本の作り方がいちばん性に合ってるような気がします。未知谷(みちたに)からは2004年の『桃の楽々』に続いて出していただきました。
新刊!絵本『くうちゃんがないた』2006年アリス館(発売中)1260円
『にこちゃん』『くーくーねむりんこ』の続編です。くうちゃんがただひたすら泣いている場面がつづき、ふっと泣きやむといつのまにか笑ってるという、赤ちゃんの真実?を描いた、ありそうでなかった幼児絵本だそうです。知り合いのお母さんたちに泣いてる赤ちゃんの写真を送ってもらって参考にしました。それにしても、くうちゃんて誰のこと?
新刊!小画文集シリーズ(発売中・文庫サイズ) 『いろはにほほほ』700円
筆で描いたモノクロの絵に1行の句をつけた小画文集。「おはようおはよう元気ですか」から始まり「これから風にのるところ また会おうね」で終わる22点からなっています。
新刊!小画文集シリーズ(発売中・文庫サイズ)『桃天使さん』700円
カラー版の『桃天使さん』とは内容はまったく異なりますが、こちらがルーツです。「はじまりはじまりのこどもがいて」から始まり、「みんなの桃天使さんがいるよ」で終わる21点。
新刊!小画文集シリーズ(発売中・文庫サイズ)『桃の子供』800円
僕の最初の出版となった本を元にしています。1992年12月にトムズボックスから自費出版での刊行でした。この本のタイトル『桃の子供』とは結局終世つきあうことになるのだろうと思います。「彼は桃の国の来歴について語りはじめる」から「桃に生まれてよかった」までの27点で構成されています。
『桃の子供』1994年架空社刊(現在品切れ中)
はじめての絵本、画文集といった方がいいかも。1992年より気ままに描いてきたガラ ス絵による作品を一冊にまとめました。桃と遊ぶこどもや額に桃をつけた子供の像な ど、なぜか桃づくしみたいな本です。とてもキレイな装幀で愛着のある本ですが、増 刷OKとなりながらなかなかそうもいかない可哀想な本でもあります。
『桃の楽々』2004年未知谷刊(発売中!)2100円
ガラス絵の制作とともに続けてきたテラコッタ(陶製の人形、埴輪や土偶のようなもの)の作品にエッセイや短文をつけた作品集です。こんな本をつくりたかった!という本になりました。ぜひ手にとってほしい一冊です。
『ショコラシビリとぼく』1997年フレーベル館刊(発売中!)
はじめてのストーリー絵本。偶然出会ったショコラシビリとショコマルというふたりが、ただただ愉快に遊びまわるのですが、やがて別れのときが来て……、というおはなしです。この絵もガラス絵の技法で描きました。
『にこちゃん』1998年アリス館刊(発売中!)1260円
幼いこどものための絵本ですが、大人にもファンが多いみたいです。ページごとにひたすら笑ってるこどもの顔が出てきます。これはすべて水彩画です。絵の具が和紙や水彩紙に滲んでかさなって自然に作ってくれる世界が大好きです。
『くーくーねむりんこ』1999年アリス館刊(発売中!)1260円
『にこちゃん』の続編のような絵本です。こちらはどのページにもただ眠っているこどもや動物が出てきます。くーくー、くーくーと自分の名前を恥ずかしげもなく散りばめた画期的?な絵本です。
『桃の子供』(モノクロ版1992年トムズボッックッス刊)(品切れ中)
筆ペンで描いたらくがきにそれぞれ短い文章をつけた小冊子。桃に出会って間もないころの新鮮さが表現されているかも知れません。
『銀河鉄道の夜』 Windows版CD-ROM1996年富士通刊(在庫あるかな?)
宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」に絵をつけてCD-ROMになりました。2ヶ月くらいのあいだに大小250枚くらいのガラス絵を描き、ウェブデザイナーの方がとても素敵な作品に仕上げてくれました。音楽にむかしまめ蔵で長くバイトをしてくれていた藤本弘樹君(1993年に亡くなりました)の夢のようなシンセサイザーの曲を使いました。宮沢賢治は学生時代から読み続けてきた大好きな作家なので夢中でやった仕事です。
『桃天使さん』 月刊MOEの1997年9月号に掲載された作品です。
桃の子供のシリーズのなかから17〜8点の作品を選び、童話風の「八月の桃天使さん」という文章をつけました。メルヘンおじさんがメルヘン街道をまっしぐらに疾走していた頃の作品です。たぶん、白泉社にも在庫がないと思うので、そのうちここでお見せできたらと思います。
『そこにいるものたち』 月刊MOE2005年8月号に掲載されたものです。
テッラコッタの作品集『桃の楽々』と共通する作品も多いのですが、ここでは寺村摩耶子さんが素晴らしい詩的な物語をつけてくれました。自分の手から生まれたテラコッタたちに新しいいのちを吹き込んでくれたようです。うれしいですね。
『パリシュウの手紙』 これも月刊MOE1999年6月号に掲載されました。
はるか彼方、どこともいえない異国に住むパリシュウという男の子が、大好きな友だちリシカに宛てた手紙に、ガラス絵の作品を添えたものです。離ればなれになってしまった親友への思いって、いつになっても消えないものではないでしょうか。もともと、友だちに手紙を書くのが好きだったので、パリシュウになった気分で書きました。